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もみ返しと好転反応 | 志木駅徒歩2分にある新座市で人気の接骨院

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もみ返しと好転反応

もみ返しや好転反応という言葉を聞いたことはありますか?

もみ返しとはマッサージや整体などを受けた際に一時的に痛みが強くなる現象の事を指します。
例えば、肩こりでマッサージを受けた際に肩周りをもみほぐされたとします。施術者は「肩がすごく硬いので、よくほぐしますね!」などと言ってもみもみ、グリグリ肩周りの筋肉をほぐします。

患者さんは肩の痛い部位をグリグリほぐされるので効いている気がして黙って受けることでしょう。
しかし、施術後にもみほぐされた部位が余計に痛みが出てしまうことがあります。

これが【もみ返し】です。

もみ返しの原因は硬くなっている部位を強い力でほぐした際に、筋繊維を破壊し炎症を起こしている状態です。当たり前ですが硬くなっている筋肉を強い力で体重を乗せて親指などで押したりグリグリすれば筋肉は破壊されます(軽い筋断裂)

つまり強い指圧によるもみ返しはケガと言ってもおかしくなはい状態と言えます。

当院でも私が施術した際に強い痛みを感じている方がいらっしゃいます。
しかし、私は強く押す施術は特に効果が高いわけではないので行いません。
結構痛がっています。なぜでしょうか?

これは、その部位の緊張が高くなり神経の興奮が強く知覚過敏になっている状態だからです。よく歯磨き粉のCMで冷たい水が歯にしみたら知覚過敏ですよ。と言うものがありますがアレに近いです。

神経が興奮状態なので小さい刺激にも強い痛みを感じているのです。その部位は悪いところ(施術するべき部位)ですので施術を行います。

患者さんは痛がっていますが全く強く押しているわけではありません。施術中は痛みはありますが神経の興奮を抑え正常化すれば同じ力で押してもほとんど痛くなくなります。
つまり、同じように痛みを感じていても。筋肉を破壊される痛みなのか。神経興奮状態で痛みを通常より強く感じているのかでは全く違います。前者はケガの痛みですし。後者は痛みを感じているがケガの痛みではありません。

さらに付け加えると人体には神経が全身に張り巡らされています。
例えば肩がこる部位にも神経は通っているのですが、筋肉の上から神経を触れることが可能です。
ゴリっとした感触なのでこの神経を筋肉と勘違いしてグリグリしてしまうと神経の炎症を起こし痛みが起こります。

神経の知識がない施術者の施術を受けるとこの神経を痛めてしまうので余計に痛くなったり、腕がしびれる、気分が悪くなる等の症状が現れることもあります。

この施術後に痛みが出る現象を【好転反応】という施術者もいます
これは施術後に一度痛みが増し、その後治るという考え方です。

なんとなく本当のことっぽい感じはしますが、サイモン・シンさんの代替医療(代替医療を科学的に分析し説明している本)という本では全く科学的ではないと否定されています。

私も、好転反応には懐疑的で施術者の言い訳でしかないと思います。
鍼の様に皮膚に侵害刺激を加えることでそれを治そうとする働きを刺激するという考えはありえそうな気もしますが・・
施術後の痛みを好転反応でかたずけてしまう施術者には注意が必要です。
ほとんどの場合は必要以上に身体にダメージを与えてしまった結果だと考えられるからです。