筋膜リリースの症例をご紹介します
バレーボールをされている方なのですが、肩の痛みと動きが悪く何年も悩んでしたようです。同じチームの方が筋膜リリースを受けていて最近調子が良いという事を聞き当院を紹介してもらったという事でした。
肩の動きは、肩甲骨から始まり上腕、前腕部も関係します。さらに首や僧帽筋、鎖骨、腰、背筋など上半身の多くの筋肉が関連します。筋電図での実験によると肩を動かす際に肩の筋肉に力が入る前に反対側の体側にまず力が入って体幹を安定させて次に肩に力が入るという事が分かっています。つまり肩の動きは方だけでなく首や背中等多くの身体の部位が関係していることになります。
この方は、肩の動きの改善が主訴だったのですが２回目の来院の際にほぼ毎日あった頭痛が２週間ほど消えていたそうで、大変喜んでいらっしゃいました。
もちろん肩関節周りも軽くなっているようですが、悩みであった頭痛が改善したり、症状改善の糸口が見えたことで喜んでいらっしゃいました。
頭痛への筋膜リリース
首や肩周りの筋緊張性頭痛の方は、首や肩の筋膜や筋肉の癒着をはがし血行やリンパなどの循環を改善すると、このように頭痛が改善したり、手のしびれが消えたという事例は多くあります。
ただ、２週間で頭痛が戻ってきていることをみると２週間ごとに筋膜リリースをうけてもらいつつ、癒着部位をマッサージしたりストレッチすることが必要だと思います。
癒着部位は筋膜リリースをかけると皮膚の抵抗があるので分かりますし、皮膚が赤くなるので見た目にもどこが悪いのか一目瞭然です。その部位にマッサージやストレッチなどを行ったり、定期的にその部位の緊張を取る事で頭痛が改善すると思います。
うまくいけば痛みが出にくくなったり、毎日の頭痛がかなり軽減する可能性もあります。
予め頭痛の改善目的とおっしゃっていただければ上半身に加えて頭皮への施術も有効です。
頭皮が硬くなっている方や頭がボコボコとむくみが気になる方は頭皮の筋膜リリースも行いましょう。頭皮を押して痛みがある方は交感神経が優位になっている可能性が高いです。
睡眠障害の方がよく眠れたり、原因不明の疲労が楽になったり、視力というか目が開いて明るくなった気がするという感想もいただいております。
この他にもトリガーポイントが頭痛の原因にもなっていることが知られています。
トリガーポイントは筋肉のコリの様なものですが首や肩周りのトリガーポイントが頭痛の原因になることはよく知られています。
おでこに痛みがある方や目の周り、耳の後ろなどの頭痛の方は胸鎖乳突筋のトリガーポイントへの施術が有効です。筋膜リリースやストレッチ、手技を利用して施術を行うと良いでしょう。