接骨院で働いていた私が、交通事故の被害者になって分かったこと|今の私ならどうするか
接骨院で働いていた私が、交通事故の被害者になって分かったこと|今の私ならどうするか
接骨院で働いていた私でも、交通事故の被害者になると迷いました
私はこれまで、接骨院で交通事故によるケガの患者さんをみてきました。
むち打ちや腰の痛みについて説明することもありましたし、交通事故後の通院について相談を受けることもありました。
ところが、そんな私自身が30代前半の頃、交通事故の被害者になりました。
「交通事故については分かっている」
自分ではそう思っていました。
しかし、実際に自分が事故に遭ってみると、思っていた以上に戸惑いました。
仕事はどうするのか。
痛みがあるけれど休んでいいのか。
整形外科には行ったほうがいいのか。
接骨院にはどう通えばいいのか。
慰謝料はどうなるのか。
保険会社とはどうやり取りすればいいのか。
今回は、そんな私自身の体験を振り返りながら、
「今、私がもう一度交通事故に遭ったらどうするか」
というところまでお話しします。
自転車で通勤中、突然事故に遭いました
当時、私は自転車で接骨院へ通勤していました。
その途中、脇道から出てきた車と接触しました。
私はブレーキをかけましたが間に合わず、車とぶつかりました。
車の速度自体はそれほど速くなかったと思います。
それでも、自転車と一緒に身体が1メートル以上飛ばされました。
実際にぶつかってみると、車はやはり「鉄の塊」です。
事故直後は、
「大丈夫かな」
と思いました。
そして、相手にも「大丈夫です」と伝えました。
ところが、その後に電車に乗っていると、首や腰に違和感が出てきました。
身体の緊張も次第に強くなっていきました。
その後、私は
- 頸椎捻挫(むち打ち)
- 腰椎捻挫
- 前腕打撲
- 膝打撲
と診断されました。
事故直後にはそれほど強く感じなかったものが、あとから出てきたのです。
この経験は、今でも強く印象に残っています。
「警察を呼ばないで」と言われました
事故の相手から、
「警察を呼ばないでほしい」
と言われました。
仕事に影響が出るので、治療費はこちらで払う、という話でした。
連絡先として、水道料金の請求書の裏に名前や連絡先を書いてもらったことも覚えています。
当時の私は、事故直後ということもあり、いろいろなことをその場で判断していました。
今になって思うのは、
事故直後は、自分も相手も冷静に判断できているとは限らない
ということです。
身体のことも、その後のことも、その場だけでは分かりません。
だからこそ、今の私なら、その場の雰囲気だけで判断しないようにします。
一番迷ったのは「仕事をどうするか」でした
事故後、私がかなり悩んだのが仕事でした。
当時も接骨院で働いていました。
患者さんの予約があります。
「自分が休んだら迷惑をかける」
という気持ちがありました。
身体がつらくても、仕事を休むことに罪悪感がありました。
今振り返ると、もっと自分の身体を優先してよかったと思います。
交通事故に遭うと、身体だけでなく、仕事や生活のことも気になります。
特に自分で仕事をしていたり、責任のある立場にいたりすると、
「休んでいる場合ではない」
と思ってしまうことがあります。
でも、今の私なら、身体の状態をみて、必要ならきちんと休みます。
そして、休むことによって生じる仕事上の損失についても、早い段階で確認します。
自賠責保険では、傷害による損害として治療関係費だけでなく、休業損害や慰謝料も補償の対象とされています。
当時の私は、こうしたことをもっと早く整理しておけばよかったと思っています。
「慰謝料って、どうなるんだろう?」
交通事故の被害者になって、実際に自分が気になったことの一つが慰謝料でした。
患者さんから交通事故について相談を受けることはあっても、自分自身のことになると、
「実際にはどうなるんだろう?」
と気になります。
事故後は治療のことだけを考えていればいいわけではありません。
仕事のこと、通院のこと、保険会社とのやり取り、そして補償のこと。
いろいろなことが同時に出てきます。
今の私なら、慰謝料についても「よく分からないから後でいい」とはしません。
分からないことは、早い段階で確認する。
これを意識します。
細かい制度については、事故の状況や治療経過などによって変わるため、一律に考えないことも大切です。
詳しい内容については、当院の交通事故Q&Aでもまとめています。
「整形外科と接骨院、どうすればいい?」
これも、実際に事故に遭ってみて改めて考えたことです。
私は接骨院で働いていました。
それでも、
「整形外科には行ったほうがいいのか?」
「接骨院にはどう通えばいいのか?」
と迷いました。
普段、患者さんに説明している立場でも、自分が当事者になると違います。
身体の痛みだけではなく、
「これからどうしたらいいんだろう」
という不安が出てきます。
今の私なら、まず自分の身体の状態を確認することを優先します。
そのうえで、整形外科と接骨院、それぞれの役割を考えながら利用します。
ここについては、詳しい説明を別の記事にまとめています。
この記事では、制度や通院方法を細かく説明するのではなく、
実際に接骨院で働いていた私でも、被害者になれば迷った
ということを伝えたいと思います。
保険会社とのやり取りも、思った以上に気になりました
事故後には、保険会社とのやり取りも出てきます。
普段は接骨院側として交通事故の患者さんをみています。
それでも、自分が被害者になってみると、
「これはどういう意味なんだろう?」
「どう答えればいいんだろう?」
と気になることがありました。
今の私なら、分からないことをその場で判断しません。
一度確認してから答える。
必要であれば、医療機関や専門家などに相談する。
そして、自分が話したことや相手から言われたことを、できるだけ記録しておく。
そうします。
「大丈夫」と思っていた私だからこそ伝えたいこと
私自身、事故直後は「大丈夫」と思いました。
ところが、電車に乗ってから首や腰に違和感が出てきました。
その後、実際に治療が必要になりました。
だから私は、交通事故に遭った方に、
「事故直後に痛くないから大丈夫」と自己判断しないでください
と伝えたいと思っています。
もちろん、事故後の身体の状態は人によって違います。
だからこそ、自分で決めつけるのではなく、身体の変化を確認することが大切だと思います。
私自身が経験したからこそ、ここは以前より強く感じています。
私は回復するまで約4ヶ月かかりました
私の場合、回復するまで約4ヶ月かかりました。
事故直後に考えていたより、長い時間が必要でした。
「たいした事故ではない」
と思っていたわけではありませんが、最初から4ヶ月もかかるとは思っていませんでした。
この経験をしてから、交通事故の患者さんを見る目も少し変わりました。
事故直後に、
「そんなに痛くないんです」
と言っている方がいても、その後どうなるかは分かりません。
また、身体の痛みだけではなく、仕事や生活、保険のことまで含めて不安になっている方もいます。
実際に被害者になったことで、その気持ちが以前より分かるようになりました。
今、私が交通事故に遭ったらどうするか
もし今、私がもう一度交通事故に遭ったら。
当時の経験を踏まえて、私はこうします。
① 事故直後に「大丈夫」と自己判断しない
当時の私は、事故直後に大丈夫だと思いました。
今なら、痛みが強くなくても「大丈夫」と簡単には判断しません。
その後に症状が変わる可能性も考え、自分の身体の状態を確認します。
② 仕事を無理して続けない
当時は「患者さんに迷惑をかけたくない」という気持ちが強くありました。
今なら、身体の状態が悪ければ休みます。
仕事のことが気になるからこそ、必要な補償についても早めに確認します。
③ 整形外科を受診して、身体の状態を確認する
事故後の身体については、自己判断だけで済ませません。
必要に応じて医療機関を受診し、そのうえで接骨院での施術を受ける場合には、それぞれの役割を考えます。
④ 慰謝料や休業損害について、早めに確認する
当時の私は、実際に被害者になってから「慰謝料ってどうなるんだろう」と考えました。
今なら、分からないことをそのままにしません。
必要な補償について、早い段階で確認します。
⑤ 保険会社とのやり取りで、分からないことをその場で決めない
分からないことを言われたら、すぐに答えを出さずに確認します。
自分だけで抱え込まず、必要なら相談します。
接骨院で働いていた私が、被害者になって初めて分かったこと
交通事故に遭う前の私は、
「交通事故については分かっている」
と思っていました。
でも、実際に自分が被害者になってみると違いました。
身体のこと。
仕事のこと。
慰謝料のこと。
整形外科と接骨院のこと。
保険会社とのやり取り。
いろいろなことを同時に考えなければなりませんでした。
そして、何よりも、
「自分が被害者になると、こんなに迷うものなんだ」
ということが分かりました。
だから今、交通事故で来院される方に対しては、単に身体の痛みだけを見るのではなく、
「この方は今、何に困っているんだろう」
ということも考えるようにしています。
私自身の事故から、約4ヶ月かけて回復しました。
あの経験があったからこそ、今の仕事にも生かせていると思っています。
交通事故に遭われた方は、身体のことだけでなく、通院や仕事、保険会社とのやり取りなど、分からないことがいろいろ出てくると思います。
一人で判断せず、分からないことは確認しながら進めてください。
当院でも、交通事故によるケガや通院についてご相談いただけます。
交通事故の施術について詳しく知りたい方は、当院の「交通事故・むち打ち」のページをご覧ください。
また、慰謝料や通院、整形外科との関係など、具体的な疑問については「交通事故Q&A」にまとめています。





