肩甲骨内側の痛み
肩甲骨内側の痛みの原因
肩甲骨内側の痛みにはいくつかの原因が考えられます。
ほとんどは筋肉のコリが原因だと考えられますが、神経や内臓や関節が原因のケースもあります。
さらに、その筋肉のコリの原因を考える必要もあります。
いくつかの原因をご紹介します。
心臓が原因の場合
肩甲骨の内側の痛みの他に左の胸の痛みや動機、息切れなどを感じた場合は心臓が原因かもしれません。医師の診察を受けましょう。
肺が原因の場合
肺の問題でも肩甲骨の内側に痛みが出る場合があります。息苦しさや呼吸に問題がある場合は医師の診察を受けましょう。
神経が原因の場合
肋間神経や肩甲下神経、肩甲背神経が原因で痛みや違和感が出る場合もあります。
神経を損傷した場合(交通事故など)でなければ神経ストレッチで回復する可能性があります。
また、神経の一時的な圧迫などであれば神経の走行部位に関連する筋肉をほぐすことで神経の滑走を回復し改善する可能性もあります。
肋椎関節が原因の場合
肋骨と脊椎の関節です。なんらかの原因でこの関節の動きが制限(機能障害)がある場合、腕を動かしたり、体幹部を動かした際や、呼吸の際に痛みが出る事があります。安静時は違和感くらいの症状です。この場合は、関節の可動性を回復させる必要があります。もし、ストレッチや体操をしても変化がない場合は関節矯正や関節モビリゼーションで関節の自然な可動域を回復させなくてはなりません。
筋肉が原因の場合
肩甲骨内側の痛みに関係すると考えられている筋肉には棘下筋、肩甲挙筋、肩甲下筋、菱形筋などがあります。これらの筋肉が緊張することで痛みが出る事があります。また下の図は肩甲骨内側の痛みを出すトリガーポイントです。トリガーポイント部の緊張をゆるめることで痛みが消える可能性があります。
肩甲骨内側の痛みを引き起こすトリガーポイント
首のつけ根や肩甲骨の上の方にこのポイントがあります。
この肩甲挙筋のトリガーポイントが原因で肩甲骨の内側に痛みが出る事があります。
×印がトリガーポイントで赤い点の集まりが痛みが現れる部位です
もうひとつは肩甲骨の内側にある菱形筋のトリガーポイントのケースもあります。
菱形筋は肩甲骨の内側と背骨をつなぐ筋肉であり、猫背などの姿勢が悪いと緊張が強くなることがあります。
これらのポイントをほぐしたり、指圧したりすれば改善するケーズもありますが、トリガーポイント解消用のテクニックもありますので、セルフケアで変化がないならトリガーポイントを理解している専門家に施術をしてもらう必要があります。
トリガーポイントとは
トリガーポイント有用性(研究報告紹介)
まきの接骨院での肩甲骨内側の施術
当院は肩甲骨の内側の痛みが筋骨格系の痛みなのか病気の可能性があるのかをまず見極めます。
息苦しさや内臓に痛みがある場合はまず病院へ行くことをお勧めします。
筋骨格系が原因であれば、筋肉の緊張をほぐしたり、ストレッチ、神経を正常化する施術、トリガーポイントを施術することになります。
よほどひどい症状出ない限り肩甲骨の内側の痛みがずっと続くケースは稀です。
頚椎症と呼ばれる、頚椎・頚神経が原因の神経症状の場合は首や肩甲骨周りに違和感、痛み、なんとも表現の仕様のない症状が現れることがあります。この場合回復には時間がかかります。
しかし、上記の様な施術を首周りに施すことで回復が望めます。
なぜ肩甲骨の内側が痛くなったのか?
これらは直接的な肩甲骨内側の痛みの原因です。この部位に施術をすれば徐々に痛みは引き元の状態に戻ってくるでしょう。しかしもう少し深く考えてみると一つ疑問が浮かびます。
なぜ、原因となる筋肉が硬くなったのでしょうか?なぜ、関節の動きが悪くなったのでしょうか?
この原因の原因ともいうべきポイントを考え施術しなくては、時間が経てば痛みは再発する事でしょう。結論から言えば多くは【姿勢の悪さ】だと思います。
現代では、パソコンやスマホを使う事が多くの時間を使います。これにより猫背姿勢など体が歪みます。正しい姿勢や自分の悪くなりやすい部位を知り、その部位へのセルフケアを行う事で再発を最大限に予防できるはずですので、施術途中でおすすめのエクササイズ等がある場合はお伝えしています。
肩甲骨内側の痛みでお悩みの方はご相談ください。