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【症例】ハムストリングスの肉離れ、その原因と適切な施術

2025.05.29 | Category: 臨床例

(症例)ハムストリングスの肉離れ、その原因と適切な施術

まきの接骨院 院長の牧野淳一です。当院で施術した、陸上短距離選手の中学生のハムストリングス肉離れの症例についてご説明します。

5月の初め、当院に近隣の整骨院からの転院で、中学生の陸上短距離選手が来院しました。走っている最中に突然「ブチッ」という音とともに強い痛みが走り、ハムストリングス(太ももの裏側)を負傷したとのことです。

以前通っていた整骨院では、肉離れと診断され「とても痛い電気治療」を受けていたそうですが、なかなか回復せず、不安を感じて当院へ転院されました。

初診時、患部を確認すると確かに肉離れの状態でした。しかし、肉離れと症状がよく似た**筋スパズム(筋肉の痙攣)**の可能性も考慮し、慎重に鑑別診断を行いました。結果、肉離れだけでなく筋スパズムも少し起きていることが分かりました。

そこで、肉離れの治療と並行して筋スパズムへのアプローチも行ったところ、わずか3日後の再来院時には痛みがかなり引いていました。このことから、痛みの原因には筋スパズムも大きく関わっていたと判断できました。

回復を早めるアプローチとリハビリテーション

その後も施術を繰り返し、痛みが引いてきたところでジョギングを許可しました。

一般的に肉離れの場合、病院では「絶対安静」を指示されることもありますが、当院では患部に関係ない部位のトレーニングは積極的に推奨しています。身体を動かすことで成長ホルモンが分泌され、これが損傷部位の回復を早める効果があるからです。

専門的なストレッチと再発予防トレーニング

肉離れは、筋肉の柔軟性以上の負荷がかかった際に、筋肉が耐えきれずに断裂することで発生します。また、筋スパズムは、筋肉が断裂しそうになるのを防ぐために、筋肉が反射的に過剰に収縮してしまうこと(伸張反射)が一因となることもあります。

損傷部位が回復した後は、再発を防ぐための専門的なトレーニングが不可欠です。

  • 筋肉の強化: 単純な最大筋力の向上だけでなく、伸張性収縮トレーニング(筋肉が伸ばされながら力を発揮する動き)を取り入れ、引き伸ばされる力に強い筋肉を作ることが重要です。
  • 柔軟性の向上: ケガ予防のために柔軟性を高めることは大切ですが、短距離選手の場合、柔軟性がありすぎると爆発的な力が発揮しにくくなるという研究報告もあります。そのため、単に柔らかくするだけでなく、伸張反射伸張性収縮の視点を取り入れた、競技特性に合わせたストレッチとトレーニングを組み合わせることが効果的です。

無事競技復帰!

このような施術とトレーニングを組み合わせることで、肉離れの回復期間である約3週間で完全に回復しました。ちょうど昨日の施術で、筋肉の張りや痛み、不安感も全てなくなり、今日から全力での練習を許可しました。

6月の大会にも間に合い、選手本人もホッとしていました。リレーの選手ということで、「自分が走れないと他の選手に迷惑がかかる」というプレッシャーもあったと思いますが、焦らず地道にリハビリに取り組んだ結果です。

しばらくは筋力が一時的に落ちているため、多少の痛みや違和感を感じることがあるかもしれませんが、問題なく大会に向けて全力で練習を続けていけるでしょう。

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当院では、スポーツによるケガでお悩みの方のサポートに力を入れています。もしお困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

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