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肩甲骨はがしとは?
肩甲骨はがしという言葉は聞いたことありますか?
肩甲骨をはがすと聞くと何だか怖い、痛そうという感想を持つ方が多いでしょう。
肩甲骨とは背中側にある左右一対の骨であり三角形をしています。
肩甲骨は上腕部ともつながっており、上腕部を動かすと肩甲骨も動く仕組みになっています。
解剖学的には。腕とは肩甲骨から指先までとされています。
肩甲骨には多くの筋肉が付着しており【肩甲骨から首】【肩甲骨から背骨】【肩甲骨から腕】【肩甲骨から腰】【肩甲骨と肋骨】になります。
これらの筋肉が硬くなると肩甲骨の動きが制限されます。肩甲骨を動かすことでそれらの筋はストレッチされ緊張が無くなり正常な状態に戻ります。
筋肉は緊張すると痛みが出たり、神経や血管を圧迫することで違和感やしびれなどを引き起こすことがあります。首肩周りの痛みや不調がある方は肩甲骨の動きを改善すると症状が軽減・解消する可能性があるため肩甲骨はがし(肩甲骨の動きを改善)は首肩周りの症状に有効とされています。
筋肉は緊張が強くなると、トリガーポイントができてしまうことがあります。
例えば頚椎と肩甲骨をつなぐ肩甲挙筋という筋肉は肩こりに強く関係していると思われます。
いわゆる肩こりの痛みや肩甲骨の内側に痛みや違和感があればこの筋肉を施術すると良いでしょう。
直接この筋肉への施術を行う事も重要ですが、周りの筋肉の緊張が強いと肩甲骨は動けない為肩甲挙筋もすぐにまた緊張し始めます。
このため直接的に肩甲挙筋を狙い施術すると同時に、肩甲挙筋が硬くなった原因(肩甲骨の動きが悪いや頚椎の動きが悪い)を解消する必要があるのです。
これらを一気に施術できる肩甲骨はがしは一度はやってみて損はない施術方法と言えます。
ストレッチをしてもなかなか効果が得られない方やストレッチすると硬すぎてうまく伸ばせない方は多いようです。最近では【YouTube】や【開脚が○○日でできる!等の本】もありそれを見てストレッチをされる方もいらっしゃいますよね。
筋肉は通常であれば筋肉の端も中央もほとんど同じ柔軟性だと考えられます。しかし、筋肉上に硬い部位があるとストレッチの際にそこがまず最初にピーンと突っ張りストレッチ痛を起こします。そのポイント以外はまだ余裕があってもそのポイントのせいで伸ばすことができなくなるのです。
まさにボトルネックです。ボトルネック部がなければ、もっと筋肉を伸ばすことができるはずです。
ストレッチの効果を出すための方法
ストレッチすると、まず最初に痛みが出るポイントが分かると思います。太ももの裏を伸ばすために長座姿勢で上半身を前に倒すと【右の膝の裏の少し上が痛い】とか【ふくらはぎがつっぱる】等です。
この場合の対策としては、ストレッチをする前にボトルネックになっているポイントに対しストレッチをするとか、筋肉の硬結を取るためにほぐすとかテニスボールを当て圧迫し緩めるなどの準備が必要です。
事前にこのポイントをリリースし、それからストレッチをかけることで今までよりも深くストレッチを行う事が出来、筋肉全体を伸ばすことができるようになります。逆に言うと今まで一番硬い部位の限界までしかストレッチできていないという事です。このやり方で行うと筋肉全体をストレッチできるので効果が上がると考えられます。
筋肉の過緊張部位を放っておくとどうなるのか?
筋肉の強い緊張を放置するとMPSと呼ばれる状態になります。こうなると痛みやしびれや違和感が起きます。【首や肩こりが酷い人が頭痛がする】、【おしりの緊張のせいで坐骨神経の部位にしびれがある】などもMPSが関係していると考えられています。
MPSを解消するにはテニスボールで圧迫するなど簡単な方法がご自身で行うのにおすすめですが、ピンポイントで筋肉を引き伸ばす特殊なストレッチ方法や、筋肉の異常な収縮を緩めるテクニックを利用する方が効果が高くなります。この場合はMPSを理解している施術者の手技を受けることが必要です。
まきの接骨院では、MPSの施術後にアドバイスを行いその方に合ったストレッチや事前に行う下準備の方法をお伝えしています。
※MPSとは筋肉のコリのことで、一般的な筋肉の緊張ではなく世界中で一般的な症状として知られています。日本では聞いたこともない方が多いですが、多くの骨格筋の痛みを引き起こす症状として知られており繊維製筋痛症とは違います。
※MPSにはスパズム(筋痙攣)とトリガーポイントがあり、スパズムは痛みのある部位が筋緊張をしています。一方トリガーポイントは痛みのある部位ではない場所にできることもあり腰痛の原因が腹部のトリガーポイントだったりします。トリガーポイントは関連する筋肉にも影響し二次的なトリガーポイントを作り出すことがありますので、早めに施術で解除することが痛みを広げずにすむ方法になります。
・トリガーポイント
・トリガーポイントの有用性について(研究結果の紹介)
セルフケアとは当院で施術した結果を元にご自宅でやってもらうエクササイズやストレッチになります。できるだけ簡単で実行しやすい方法をお伝えしていますのでどなたでも改善に向けて行う事が出来ます。
なぜセルフケアが必要なのか?
当院で施術する時間は保険治療であれば電気治療が10分+手技治療が10分ほどです。
施術することで改善させることができたとしても、次回来院するまでの間に徐々に症状が戻ってしまいます。良い状態をできるだけキープする為にご自身でも行える簡単なケアをお願いしています。
症状の改善には症状の原因を特定する必要があります。この症状の特定をするには保険治療の時間だけだと足りない場合があります。そのため、セルフケアを行ってもらい効果が出るか出ないのかを見て原因を特定するための材料としています。
効果が出ないのであればそのセルフケア(もちろん正しく行い、かつ必要な量)を行った部位は原因ではないという事が分かりますので、別の部位を確認する必要があるという事になります。
当院での施術後、私からストレッチや体操の指導がありましたら、結果が出る出ないにかかわらず次回来院時まで続けていただく様お願いします。
患者様と私の二人三脚で原因を特定し症状の改善・解消を目指しましょう。
もみ返しや好転反応という言葉を聞いたことはありますか?
もみ返しとはマッサージや整体などを受けた際に一時的に痛みが強くなる現象の事を指します。
例えば、肩こりでマッサージを受けた際に肩周りをもみほぐされたとします。施術者は「肩がすごく硬いので、よくほぐしますね!」などと言ってもみもみ、グリグリ肩周りの筋肉をほぐします。
患者さんは肩の痛い部位をグリグリほぐされるので効いている気がして黙って受けることでしょう。
しかし、施術後にもみほぐされた部位が余計に痛みが出てしまうことがあります。
これが【もみ返し】です。
もみ返しの原因は硬くなっている部位を強い力でほぐした際に、筋繊維を破壊し炎症を起こしている状態です。当たり前ですが硬くなっている筋肉を強い力で体重を乗せて親指などで押したりグリグリすれば筋肉は破壊されます(軽い筋断裂)
つまり強い指圧によるもみ返しはケガと言ってもおかしくなはい状態と言えます。
当院でも私が施術した際に強い痛みを感じている方がいらっしゃいます。
しかし、私は強く押す施術は特に効果が高いわけではないので行いません。
結構痛がっています。なぜでしょうか?
これは、その部位の緊張が高くなり神経の興奮が強く知覚過敏になっている状態だからです。よく歯磨き粉のCMで冷たい水が歯にしみたら知覚過敏ですよ。と言うものがありますがアレに近いです。
神経が興奮状態なので小さい刺激にも強い痛みを感じているのです。その部位は悪いところ(施術するべき部位)ですので施術を行います。
患者さんは痛がっていますが全く強く押しているわけではありません。施術中は痛みはありますが神経の興奮を抑え正常化すれば同じ力で押してもほとんど痛くなくなります。
つまり、同じように痛みを感じていても。筋肉を破壊される痛みなのか。神経興奮状態で痛みを通常より強く感じているのかでは全く違います。前者はケガの痛みですし。後者は痛みを感じているがケガの痛みではありません。
さらに付け加えると人体には神経が全身に張り巡らされています。
例えば肩がこる部位にも神経は通っているのですが、筋肉の上から神経を触れることが可能です。
ゴリっとした感触なのでこの神経を筋肉と勘違いしてグリグリしてしまうと神経の炎症を起こし痛みが起こります。
神経の知識がない施術者の施術を受けるとこの神経を痛めてしまうので余計に痛くなったり、腕がしびれる、気分が悪くなる等の症状が現れることもあります。
この施術後に痛みが出る現象を【好転反応】という施術者もいます
これは施術後に一度痛みが増し、その後治るという考え方です。
なんとなく【本当の事】っぽい感じはしますが、サイモン・シンさんの代替医療(代替医療を科学的に分析し説明している本)という本では全く科学的ではないと否定されています。
私も、好転反応には懐疑的で施術者の言い訳でしかないと思います。
鍼の様に皮膚に侵害刺激を加えることでそれを治そうとする働きを刺激するという考えはありえそうな気もしますが・・
施術後の痛みを好転反応でかたずけてしまう施術者には注意が必要です。
ほとんどの場合は必要以上に身体にダメージを与えてしまった結果だと考えられるからです。
あまり強くグリグリする施術は身体を破壊していると考えて避けるのが無難です。